奈良県の靴下工場から出る廃棄物を再利用し、糸にアップサイクルする取り組み「WACS」の展開を本格スタート

奈良県の靴下工場から出る廃棄物を再利用し、糸にアップサイクルする取り組み「WACS」の展開を本格スタート

繊維専門商社の三山株式会社は、靴下の一大生産地である奈良県の靴下工場から出る繊維ごみを再び糸にするプロジェクト「WACS」の販売を本格的にスタートします。

■ 背景

日本の靴下製造において60%の生産を占める奈良県での靴下生産量は、年間約7,500万足程あります。生産工程で発生する編みくず、端材などの繊維ゴミの量は、靴下生産量の約5%前後と言われ、実に年間180トン以上が廃棄処分されています。

長年奈良産地における原料サプライヤーとして活動してきた当社は、各工場での廃棄費用の軽減、焼却処分時のCO2排出削減を、プロジェクト参加企業様たちと一丸となって取り組んでいきます。

WACSを使用した靴下

■ 無染色での10色展開

反毛したアップサイクル原料を30%、バージンの綿を70%配合し安定性を持たせています。

新規での染色はせず、アップサイクル原料が持つ色を活かしたままの無染色で10色を展開します。

カラー名は奈良県にゆかりのある名称から取っており、どれも優しい雰囲気の色合いに仕上がっています。

色名

■ 品質を安定させる為のガイドライン設置

奈良産地で3年以内に編み立てられた物であること、半製品であること等をはじめ、素材は綿100%または綿アクリルおよび綿ポリエステル(綿の混用率は50%以上)であることなど、回収にあたってのガイドラインを設けています。

また色別での回収を基本とし、配色や柄による回収規定も定めております。

こうした規定により、ロット別での品質差異を極力無くし、再び使用しやすい糸づくりを目指しています。

4月にはHPのリニューアル、見本帳ブック制作も予定しています。

靴下用途だけでなく、帽子や手袋といった小物、セーターにも使える素材としての開発を進めています。

出典:PR TIMES

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Author: 編集者

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